「羨ましい」と思ったときは自分の実らせた作物が見えていない

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いちじく 舞
ものづくりが好きなフリーライター。 LAVISH GIRL♡のモデル兼ライターを務める。中学時代、細身のガリガリ体質から「ほそぴー」というあだ名を付けられ学校に通っていた。地下アイドル→銀座ホステス→OLという散らかった経歴を経て、現在はライターとして活動中。

あの人のような暮らしを送ってみたい。
あの人のように周囲の人間に慕われてみたい。
あの人の立っているステージに自分も立ちたい。

そんな風に思ってしまうことってありませんか?

何を隠そう私自身もそんな「思考の迷路」に陥ってしまうことがありました。他人の畑に実る作物を見ていたずらに羨ましくなっていたのです。

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人は産まれながらにを一つ持たされる、と思っています。
畑の大きさも、土の具合も、実る作物も、持ち主の手入れ一つで変わっていきます
さらには豊作にするも、凶作にするも全て個人の力に依存するのです。

迷路にいる最中、人は想像力が失われてしまうのでしょう。
まるで、未来永劫自分の畑には何も実らないような気さえしてしまいます。

今回は、ある友人が発した言葉でそんな状況が少しフラットに感じられ、他人の畑の見え方が変わったお話をさせてください。

羨ましいと思っていた友人から羨ましがられていた。

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「焦っている。」

先日友人から、共通の友人がこんなことを言っていたと教えてくれた。

「周りの友達は色んなことを成し遂げていて会うたびに成長している。その一方で自分は何も目標を達成できていない。まるで自分の人生が停止してしまっている気がして、焦っている。」

そんな空気の抜けていく浮き輪のような輪郭のぼやけた彼女の言葉に目が丸くなる。
彼女は端から見ても、自分の人生に真摯に向き合っているように見えたから。
荒地のような土地に自分一人で作物を育て実らせるエネルギーがあると思っていたから。
そんな彼女から、底知れぬたくましさを感じていたから。

彼女はこう続けたらしい。

「例えば、あの子もそう。私の知らないうちに、ライターとしてどんどん仕事をこなして自分にしかできないことを見つけ始めている。」

彼女が語る「あの子」とはどうやら私のことだそうだ。

驚いた。それは私の台詞だ、と思った。
私こそが彼女の猪突猛進に自分の道を力技で作っていくパワーに憧れていたのに。

そうか、あなたでも弱気になるときがあるんだね。
人が耕してきた畑と、自分が耕した畑を比べたりもするんだね。

自分の人生を耕せるのは、自分一人だけ。

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そして気付いたのだ。

他人の畑で採れた作物はどんなに羨ましそうに眺めていても自分が味わうことはできない。
親切な人であれば種や株を分けてくれたりもするけど、あくまで土に埋めて、水をまき、虫を取り除くのは自分の仕事なのだ。

そして、自ずと他人の畑をぼんやりと見ている時間は自分の畑を育てることはできない。
おざなりになった畑。やがて作物の芽は干からび、雑草は傍若無人に生え続けていく。

他でもない私が彼女の畑を、彼女自身を羨ましそうに見ていたことがあったからこそ、そう気付けたのだ。

誰だって誰かが、ときに羨ましい。

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そんな風に少しだけ思考が広がったと同時に何だか気持ちが緩んだ。

私が自分の畑を耕している最中に彼女がこっそり覗き、彼女が畑を耕している時間、私はその様を見ていた。
お互い、出来損ないのオーナーが所有する、不恰好な、だけど唯一無二の畑を惚れ惚れと眺めていただけだったのだ。

自分の人生に夢中になっているうちは、他人の畑を見ることはできない。
隣の芝生が青く見えるのは、自分が手を止めているからだ。

今度会ったときに、伝えてあげよう。
私はあなたにしか耕せなかったその畑が今のままでも充分魅力的に見えていると。

そして、あなたの姿そのものが私の畑の肥料になったのだと。

「羨ましい」と思ったら自分の畑を見つめ直す

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どんなに素敵な人生を歩んでいるように見える人だって、ときに人を羨ましく思うことはあります。
人が残した「功績」や「結果」を比較対象に、自分の「現状」を比べて苦しくなってしまうのです。

自分の畑に入ることが許されているのは自分一人です。
家族も親友も恋人だって一緒に作業することはできません。

だけど。隣の敷地で畑を育てていくことはできます。

「人が畑を耕す姿」は、自分の畑に向き直るエネルギーを与えてくれます。そこには、今まで見たことがない作物が実っているかもしれません。

羨ましいという気持ちで自分の畑を枯渇させるか、その気持ちを肥料にできるかは全部自分次第なのです。

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いちじく 舞
ものづくりが好きなフリーライター。 LAVISH GIRL♡のモデル兼ライターを務める。中学時代、細身のガリガリ体質から「ほそぴー」というあだ名を付けられ学校に通っていた。地下アイドル→銀座ホステス→OLという散らかった経歴を経て、現在はライターとして活動中。